【記事公開日】2023/02/09
【最終更新日】2024/11/05
綿との違いは?ポリエステル布団カバーの良さを力説してみる!
ポリエステルの布団カバーは使い心地が悪い?いえいえ、そんなことはありません
実は凄いポリエステル布団カバー
ポリエステルと聞くと、「肌触りが悪そう」「汗でベタベタして気持ち悪そう」など、良いイメージを持たない方も多いかもしれません。。。
でも、今やポリエステル(化学繊維・合成繊維)は天然繊維に負けず劣らずどころか、むしろ上回るような使い心地を実現していたりします。
技術の進歩は凄い!
当店にもそんなポリエステルの布団カバーがありますが、そんなイメージを覆すべく、良さを力説してみたいと思います。
特にオススメな布団カバーもピックアップしているので参考にしてみてください。
ポリエステルの特徴・綿との比較
一般的なポリエステルの基本的なメリットを挙げてみます。
メリット
- 乾きが早い
- シワになりにくい
- 縮みにくい
- 型崩れしにくい
- ホコリがでにくい
- 加工がしやすい
このように『お手入れがラク、使い勝手がいい』のが魅力の一つ。天然繊維の『綿』では中々難しいことになります。
今回ピックアップしたものは、そういったポリエステルの特徴が活きる布団カバーです。
天然繊維だけでは得られない機能性。高機能化繊(化学繊維)が”心地良い眠り”をサポートします。
デメリット
では、逆にデメリットです。
- 吸水性や吸湿性に乏しい
- 静電気が起こりやすい
逆に、綿は味わいのある風合い、熱、静電気などは強いですね。
ポリエステルは蒸れる?⇒「そうとは限りません」
色々なメリットがあるポリエステルですが、上のデメリットにも書いた通りポリエステルは『吸湿性や吸水性』に乏しい繊維です。
ということは『ポリエステルは蒸れやすいか?』というと、実はそうとも限らないんです。
繊維そのものに吸湿性がなくても”生地”の隙間から湿気を逃がせば湿気対策できます。
(※但し、生地の気密性が高いと湿気がこもって蒸れる可能性があるので、全ての生地で蒸れにくいとは言えません。)
ポリエステル生地は水分に触れるとサッと拡散・蒸発します。対して、綿は繊維そのものに吸水性・吸湿性はありますが、溜め込む(蒸発しにくい)ため乾きが遅くなります。
このように、”ポリステルだから汗を吸わない、蒸れる”ということはありません。
実際に『透湿性』を確認!「数値通りの効果を実感」
「そうは言っても、本当にポリエステルは蒸れないの??」
という慎重派な方のために、当店ポリエステル布団カバーのいくつかをピックアップし、2つの方法で確認してみました。その結果、しっかり『透湿性』があることを確認しました!
【確認した2つの方法】
- 生地試験の専門機関で試験
ポリエステル布団カバーにもしっかり透湿性があることがわかりました。当店の綿100%布団カバー『エスエルピーカラー』と比較しても同等といえる透湿性です。 - 店長が実際に使用
自宅で実際に使用し蒸れ感なく使えることを確認しました。数値通りの効果があると思います。
商品名 | 素材 | 透湿性(g/m2/h) |
---|---|---|
エスエルピーカラー(比較参考) | 綿100% | 463 |
ドライメッシュニット | ポリ100% | 436 |
乾燥機対応コットンタッチ | 448 | |
防透けコットンタッチ | 423 | |
シャイニーサテン | 437 | |
マットサテン | 433 | |
吸水速乾シアサッカー | 414 | |
乾燥機対応ポリエステルリネン | 440 | |
あったかるいメッシュ | 443 |
※透湿性(g/m2/h):単位は1平方メートルあたり1時間に何グラムの水分が透過したのかを表します。成人は一晩にコップ1杯の汗をかくといいます。8時間睡眠の場合、発汗量が約25g~38g/hとなり、仮に全て湿気(水蒸気)になったとしても上の数値があれば対応できます。
当店オススメ『ポリエステル布団カバー』はこれ!
(その1)普段使い用に激推し『ドライメッシュニット』
まずは『ドライメッシュニット』。
【主な特徴】
- ポリエステル100%立体メッシュ構造ニット
- 吸湿発熱と放湿クールダウンで快適な温度湿度に調節
- 吸水速乾性
- 抗菌・消臭加工
- 静電気抑制
- 縦横斜めの伸縮性で肌着のような柔らかさ
- べた付きにくい、ヒヤッとしにくい
- しわや毛玉になりにくい
ポリエステルは『加工しやすい』ことがメリットの一つ。ドライメッシュニットは、正にこのメリットを活かした多機能ハイテクなカバーです。
生地は、縦横斜めに伸縮性のあるポリエステル100%立体メッシュ構造ニット。
睡眠中の”発汗”を感知すると、生地が吸湿発熱と放湿クールダウンを繰り返し、快適な温度湿度に調整しようとする機能を持っています。つまり『蒸れ対策』を行い寝床内をカラッとドライな状態にしてくれるという優れものなのです。
快眠にはこの『蒸れ対策』が重要で、本品は『快眠カバー』と言っても過言ではないでしょう!
肌触りは肌着のように柔かでサラッと快適です。
蒸れ対策意外にも『吸水速乾性 抗菌、消臭加工、静電気抑制…』などなど色々な機能を持ち合わせるハイテク多機能っぷり!
普段使い用にも激推しな一枚です。
【商品ページ:ドライメッシュニット】
(その2)使い勝手バツグン『乾燥機対応コットンタッチ』
続いて乾燥機に対応している、その名も『乾燥機対応コットンタッチ』
【主な特徴】
- 乾燥機(タンブラー乾燥機)に対応
- ポリエステル100%だけど肌に馴染むコットンタッチ
- 縮みにくい
- しわになりにくい
- 毛玉になりにくい
- ホコリが出にくい
- 吸水速乾性
ポリエステル生地は『シャカシャカする、つっぱる』という印象はないでしょうか?これは、ポリエステルに長繊維糸が使われるのが理由の一つ。
- 長繊維糸(フィラメント糸):長くつながって切れ目のない繊維
- 短繊維糸(スパン糸):数cmの繊維。綿などはこれ
短繊維糸を使った生地は柔かい肌触りになります。そこで、あえて短繊維糸を使い綿のような柔らかさに近づけたのが『乾燥機対応コットンタッチ』です。
サラッとスベスベして、例えるなら柔らかい綿サテンのような肌触りです。
また、本品は乾燥機が使えることがメリットですが、実は、使わなくても乾きが早いんです。(参考: 乾きが早い布団カバー)
他にもとにかく多機能で、これもドライメッシュニット同様、ポリエステルのなせる技!
【商品ページ:乾燥機対応コットンタッチ】
【関連情報】ポリエステル100%「乾燥機対応コットンタッチ」の寝心地はどんな感じ?
ポリエステル100%「乾燥機対応コットンタッチ」の寝心地がどんな感じか試してみた。
【関連情報】乾燥機対応の布団カバーがどれくらい縮まないのか試してみた《乾燥機対応コットンタッチ編》
乾燥機対応の布団カバーがどれくらい縮まないのか試してみた
(その3)防透けだけじゃない『防透けコットンタッチ』
名前の通り透けにくい機能を持つ布団カバーがこれ。ただ、防透けだけにしておくのは勿体ないくらい使い心地もオススメなんです。
↑白カバーですが布団の花柄がほとんど透けてません。特殊構造糸を使い防透けを実現していますが、こういったことが可能なのもポリエステルならでは。
【主な特徴】
- 白色でも透けにくい!特殊構造の糸で編み立てた透け防止生地
- ポリ100%だけど柔らかコットンタッチ
- ゴワつかないニット生地
- しわになりにくい
- 毛玉になりにくい
- ヒヤッとしにくい
「布団本体の柄を透けさせたくない」というお声をいただきリリースに至ったこのカバーですが防透け機能だけじゃなく、実は使い心地もバツグンなんです!
乾燥機対応コットンタッチと同じく短繊維糸(スパン糸)を使い、やや厚みのあるニット生地がベース。綿ジャージーのような柔らか~い肌触りに仕上がっています。
暖かみもあってヒヤッとしにくく、肌寒くなった季節にも対応できます。ニットですが毛玉になりにくいのも嬉しい点。
防透け目的じゃなく、使い心地でもオススメできる一枚です。
【商品ページ:防透けコットンタッチ】
(その4)まるでシルクのような光沢感『シャイニーサテン』
光沢があってスベスベ滑らかといえば『サテン生地』。そんなサテンの光沢感やスベスベ感をこれでもかと味わえるのがシャイニーサテンです。
【主な特徴】
- 当店随一超スベスベなサテン生地で寝返りしやすい
- しわになりにくい
- 乾きやすい
- 透湿性のあるポリエステル100%生地で、蒸れにくい
本品の光沢感は写真を見れば一目瞭然ですが、更にいいのは光沢感や滑らかさが劣化しにくいということ。
例えば、当店には『80スーピマ超長綿』という高級綿を使ったサテンカバーがあります。下写真は『洗濯61回(ベージュ)』行った状態ですが、毛羽立ちや光沢感の低下を感じます。ただ、綿であればある程度避けられないこと。
対して、シャイニーサテン。『洗濯86回(パールグレー)』ですが、これでもある程度劣化した状態ですが未だこの光沢感!ポリエステル繊維は繊維が強く毛羽立ちにくいので、サテンの光沢感や滑らかさを長く楽しめます。
また、本品はスベスベなので摩擦抵抗も低く、当店では最も寝返りしやすい布団カバーでもあります。※寝返りは睡眠中のストレッチと言われ必要な動作とされています。
ちなみに、髪の毛が気になるお年頃のワタクシ(店長)は、摩擦による髪の切れ毛が一番少なくなるので”枕カバー”として愛用しています。
他にも、脱水後すでに乾いて感じるほどの水切れの良さ(もちろん乾きも早い)など、使い勝手もよいです。
ちなみに、光り輝く光沢とトロ~ンととろける滑らかさは我が家の子供にも大人気。ポリエステルサテンのアドバンテージが光る一枚です。
また、シャイニーサテンには、あえて光沢感を抑えた『マットサテン』もあります。ふわっとして暖かみのある使い心地で、こちらもオススメです。
【商品ページ:シャイニーサテン】
(その5)『乾燥機対応ポリエステルリネン』
「これがポリエステル?」と思うくらい見た目も手触りも麻(リネン)そっくりな乾燥機対応ポリエステルリネン。名前の通り乾燥機対応なのも大きなメリット!
【主な特徴】
- 見た目も肌触りもリアルな麻感
- 吸水速乾性と優れた通気性で爽やかな使い心地
- 乾燥機対応、色落ちしにくい
- 毛羽立ちにくい、しわが目立ちにくい
まずは見た目ですね。このザックリ感。「ポリエステルでここまで再現できるの?」というリアルさ。そして触ってまたビックリ!肌触りも麻をリアルに再現しています。
更に、吸水速乾性や優れた通気性もあり、使い心地もサッパリ爽やか!ここまで麻に近づけることに感動すら覚えます。
ここまで麻に近いと、
「もう本物(天然)の麻でいいのでは?」
思うかもしれませんが(笑)、本品にはポリエステルならではのメリットがあります。その一つが『乾燥機が使える』こと。 天然の麻で乾燥機に対応したものは、恐らく無いのではと思います。
他にも、”毛羽立ちにくい・しわが目立ちにくい”などメリットがあります。価格がリーズナブルなのもその内の一つですね。
一つ、天然麻と大きな違いをあげるなら、それは風合い変化に乏しいこと。使い込んだとしても変化の無いキレイな状態をキープするので、物足りないと感じる事もあるかも?です。
逆に、しわ感や色落ちなどが気になる方には、本品はオススメです。
それにしても、ここまでリアルに麻を再現できるなんて、ポリエステルの進化と可能性を感じざるを得ないと言える一枚です!
【商品ページ:乾燥機対応ポリエステルリネン】
(その6)『あったかるいメッシュ』
冬に活躍の起毛カバーは暖かいけれど、蒸れやすい・乾きにくい・重い…と感じる方に。あったかるいメッシュは帝人の高機能ポリエステルを使用し、毛布並みの暖かさ・軽い・蒸れにくいを実現した一枚です。
【主な特徴】
- 軽い・蒸れない・あったかいメッシュ素材の快眠カバー
- アウトドア製品にも使われる帝人の高機能ポリエステル使用
- 丈夫で”しわ”や毛玉になりにくい
- 静電気が起きにくい
メッシュなのに暖かな秘密は、アウトドア製品でも使用される帝人フロンティア株式会社の高機能繊維『OctaⓇ(オクタ)』を使用していること。オクタの詳細↓↓↓
帝人フロンティア株式会社『OctaⓇ(オクタ)』
帝人フロンティア株式会社のオクタは、タコ足形断面(穴のあいた中空糸に8本の突起を放射状に配列)を持つポリエステル繊維です。変わった形状ですが開発者いわく「生地の中に最大限空気を溜め込める構造に着目。理論上、最も効率の良い形」とのこと。この特殊形状が空気をつかむ空間を生み出し保温性・断熱性・吸水速乾性・軽量性を発揮します。
そして、そのオクタを活用し、『表地(肌側):メッシュ』『裏地:起毛』構造の『OctaⓇCPCPⓇ(オクタシーピーシーピー)』というトリコット生地※をベースにしたのが本品です。※トリコット編機で経(たて)編みされた編み生地のこと
これも高機能ポリエステルのなせるワザ!
一般的な起毛素材のカバーも暖かいですが、本品は保温性だけでなく、通気性・透湿性・断熱性・吸水速乾性・軽量性も兼ね備えています。
起毛カバーが蒸れやすい、乾きにくい、重いなど感じる方に本品はオススメです。
【商品ページ:あったかるいメッシュ】
まとめ
いかがだったでしょうか?
近年のポリエステルを含め合成繊維・化学繊維は技術力の進化で、とてもハイテクで多機能な繊維となっています。
↓↓以下に高機能ポリエステルの布団カバーに絞ってピックアップしているのでチェックしてみてください。
天然繊維だけでは得られない機能性!高機能ポリエステルが”心地良さ”をサポートします。
当店は布団カバー屋ですので、こういった新しい生地も積極的に採用し少しでも良い快眠環境にできればと考えています。
もちろんデメリットもあり、天然繊維にもメリットがたくさんあります。そういったメリット・デメリットを知り賢く使い分けていくのがオススメです。
では!
関連記事