CASE#17 寝袋用インナーシュラフを作ってみました

お客様	当店の試作品
お作りした製品	●寝袋（封筒型）用インナーシュラフ（シーチング：1枚、ボア：1枚）
料金	（※参考価格）シーチング：7,920円（税込）、ボア：13,860円（税込）

インナーシュラフを試作してみた

今回は、寝袋（シュラフ）の中で衛生対策や保温対策で使う『インナーシュラフ（インナーシーツ）』を試作した例のご紹介です。

コロナ禍になって以降、密を避けられることからキャンプなどのアウトドアレジャーが人気になっています。

実は最近、私（店長）もそのブームに乗っかって「ソロキャンプでもしてみようか」と、仕舞い込んでいた寝袋を久々に出してみたところ、

「ちょっと汚れてる…」。

丸洗い不可だったので汚れは拭いていたのですが、落とし切れていなかったようです。

「もうこれ以上汚したくないなぁ」

ということで、衛生対策に『インナーシュラフ』が便利ということで、初めて市販品のインナーシュラフを早速買ってみました。ところが、

「ちょっと横幅がきゅうくつ……」

そう、市販品は寝袋本体より横幅が10cm小さかったのです。知人に聞くと「市販品はピッタリサイズを見つけるのは難しい」とのこと。

自分でも調べてみると、どうやら布団のような規格サイズが無く、メーカーによりサイズが”まちまち”のようです。

ならば「作ってみよう」と自分の寝袋サイズにフィットするインナーシュラフを今回、試作してみました！

作ってみたインナーシュラフの仕様

とうことで今回、2種類作ってみました。1枚は『シーチング』という平織り生地を使用したもの、もう1枚は保温性が高い起毛の『ボア』です。

主な仕様は以下の通り。

1. シーチング生地（ピンク色）
2. ボア生地（ベージュ色）

• サイズ：幅95cm×丈205cm（寝袋本体：幅90cm×丈200cm）
• 衿元は折り返しが可能（両側にスリットあり）
• 足元L字ファスナー
• ファスナーは肌に当たらないように外に取り付け

サイズはシングルで作っていますが、大判や細かなサイズオーダーも可能です。

生地について

• シーチング（ピンク）：綿100% （目付：116g/m2）
• ボア（ベージュ）：ポリエステル100％（目付：220g/m2）

両生地とも『かさ張らずコンパクトに畳める』を条件に選んでみました。

一つはベーシックな平織りタイプの『シーチング生地』。綿100%で軽めの生地です。

もう一つは保温性のある『ボア生地』。毛足が短くかさ張らないものをチョイス。”帯電防止加工”もついた薄手ながら暖かく使いやすいボアです。

サイズについて

寝袋本体サイズ『幅90cm×丈200cm』に対し、インナーシュラフは洗濯後の縮みを想定し5cm大きく作り『幅95cm×丈205cm』。結果、満足いくサイズ感となりました！

衿元のスリットについて

衿元は左右にスリット（40cm）が入っています。折り返せるので以下のように使いやすくなっています。

• 顔や口元が当たりにくい
• 出入りしやすい
• 腕や足を出しやすい

実際に店長が使ってみました。スリットがあると腕など動きやすいです。

足元L字ファスナーについて

足元にはL字ファスナーを取り付けています。

今回の試作では、ファスナーの丈方向には『60cm』開くように作りました。この長さは変更可能です。

体に当たらないよう外側ファスナーにしています。端の部分はファスナーが開かない『縫込み（5～10cm）』があります。

両側にスリットがあるのでファスナーを片手で開閉するのもラクにできます。

ファスナーを全て開けず『一直線に下のみ開ける』といった使い方もできます。

まとめ

いかがだったでしょうか。やはり寝袋に合わせたサイズでインナーシュラフが作れるのは大きなメリットですね！快適なものができました。

今回は『封筒型』のインナーシュラフでしたが、

• マミー型寝袋用（台形）
• サイズや生地の変更
• その他ご要望

など対応致します。どうぞお気軽にお問合せください。

では！